横浜の基本情報
横浜は、総面積435.43km2に約377万人が暮らす大都市です。東側は海に面し、港湾、工業、物流施設が立ち並ぶ、京浜工業地帯の一角を担っています。さらに、横浜を代表する景観である「横浜みなとみらい21地区」など、商業施設や観光施設も数多くあり、年間2,500万人以上が訪れる観光都市でもあります。(2021年度)
横浜の特徴は、東京都心からわずか30分に位置する大都市でありながら、外国客船が訪れる美しい港、開港当時の面影を残す歴史的な建造物群、そして街並みに溶け込んで配置された公園、開港の歴史を伝える世界最大の中華街などが、それぞれが調和し合い、洗練された美しさで訪れる人々を魅了します。
横浜の観光エリアガイド
みなとみらい21、中華街・山下公園、元町・山手、横浜駅周辺、新横浜など、横浜の人気スポットをエリア別にご紹介します。
横浜の人口
横浜の人口は約370万人、18の行政区を持つ政令指定都市の一つで、日本の自治体で最大の都市です。
1889年 | 121,985人 | (市政施行) |
---|---|---|
1909年 | 407,432人 | |
1929年 | 543,900人 | |
1949年 | 876,200人 | |
1969年 | 2,068,024人 | |
1989年 | 3,160,295人 | |
2009年 | 3,654,427人 | |
2019年 | 3,748,322人 | |
2020年 | 3,776,730人 | |
2021年 | 3,773,982人 | |
2022年 | 3,771,640人 | |
2023年 | 3,770,179人 | |
2024年 | 3,771,769人 | (2024年8月時点) |
横浜市の外国人人口は約12万人で、国・地域別に人口をみると、中国、ベトナム、韓国、フィリピン、ネパール、インド、インドネシア、台湾、ブラジル、米国の順に人口が多くなっています。(2024年8月末現在)
横浜の気候
横浜は、日本列島の太平洋岸、東京都心から南南西に約30~40kmに位置しています。比較的穏やかな気候で、横浜の年間平均気温は17度です。春から秋にかけては穏やかな気候、夏は高温多湿、冬は、乾燥し寒くなりますが、雪が降ることはまれです。
横浜の歴史
1854年、日本の開国を決定した「日米和親条約」が締結された地である横浜は、それまでわずか100戸程度の寒村でした。
その後、1859年の開港以来、海外との玄関口として、日本全国・世界各国から多くの人々が集まり、あらゆる文化や産業技術が交流する都市となりました。
海外からもたらされた近代水道、ガス灯や鉄道などの新しい産業技術が、横浜の地を経て、日本全国へ伝えられ、さらに海外からの需要に応えて、絹やお茶など日本の伝統的産品を海外に輸出していく貿易港として発展しました。また、ビールやパンなどの食文化、劇場や野球、クリーニングなど、現在の私たちの暮らしに身近な文化も、開港以降に海外から日本へ伝えられたもので、横浜が発祥の地と言われています。
海外の玄関口として飛躍的な発展を遂げた横浜ですが、1923年の関東大震災や1945年の横浜大空襲など、街の機能がほぼ失われるような苦難にも直面しました。しかしながら、横浜は不屈と進取の精神を持つ人々の努力によって、その都度、都市機能を回復させ、さらに人々が集まる街へと発展していきました。
第二次世界大戦後、横浜は、首都・東京と近接する工業都市・港湾都市として、また多くのグローバル企業の集まる都市として、経済発展に重要な役割を担うだけでなく、美しい港と最先端の観光施設、世界最大の中華街など、あらゆる魅力が詰まった観光都市としても成長し続けています。
国際施策の歩み(出典:横浜市国際室)
- 1859横浜開港
- 開港以来、この国際貿易港を舞台に市民や企業が活躍し、日本の近代化をけん引してきました。
- 1950横浜国際港都建設法
- 我が国の国際文化の向上と経済復興への寄与を目的としたこの法律により、港湾施設の拡充、交通網の整備、臨海工業地帯の造成などが計画されました。
- 1957サンディエゴと姉妹都市提携
- サンディエゴとの提携以来、約60年の間に8つの姉妹・友好都市提携を行い、市民が中心となって交流を深めてきました。
- 1963ハンブルグに駐在員事務所を設置
- 国際見本市への出店や市内企業の海外進出支援、そして企業誘致や観光誘客へと機能を拡大。現在では、フランクフルト、上海、ムンバイに海外事務所があります。
- 1986国際機関・ITTO本部を誘致
- 国際熱帯木材機関(ITTO)をはじめ、国連世界食糧計画(WFP)、国連食料農業機関(FAO)など国際機関の誘致・支援を積極的にすすめ、国際的課題の解決に取り組んできました。
- 1987シティネット創立
- アジア太平洋都市間協力ネットワーク(シティネット)を設立し、都市課題解決に向けて中心的な役割を果たしてきました。
- ピースメッセンジャー都市
- 多彩な交流実績や国際機関の誘致・支援などが評価され、国連から「ピースメッセンジャー都市」の称号を授与されました。
- 1994パシフィコ横浜オープン
- 横浜の顔となる会議施設「パシフィコ横浜」が完成。同年には第10回国際エイズ会議、国連防災世界会議を開催し、MICE都市として新たな一歩を踏み出しました。
- 20022002 FIFAワールドカップ™決勝戦開催
- 決勝戦の地として横浜が選ばれ、世界に発信されました。以降も数々の大型国際スポーツ大会が横浜で開催されています。
- 2008TICADⅣ開催
- 第4回アフリカ開発会議(TICADⅣ)が横浜で開催。第5回(2018年)も引き続き開催都市となり、“アフリカに一番近い都市”としてアフリカとの交流・連携を深めています。
- 2010国際会議での政策発信
- 2010年にAPEC首脳会談を横浜で開催。以降、継続的にAPEC「女性と経済フォーラム」へ参加し、女性の活躍促進の取組を発信してきました。
- 2015Y-PORTセンター*の発足
-
新興国の都市課題解決と市内企業の海外展開支援を目的に、企業や専門機関などと連携して取り組んでいます。
*Y-PORT = Yokohama Partnership of Resources and Technologies